北麓自慢の名産品の数々。地元でしか買えないものもあります。

 北麓屈指の農業地・鳴沢村は特産のキャベツでお馴染み。このキャベツに続く商品として注目したいのが鳴沢菜さつまいも。一昨年より鳴沢菜クラブを設立し生産体制を整えた鳴沢菜(写真:提供は鳴沢村役場)は主に漬物としての販売が主流。野沢菜よりも美味しいとして評判も上々です。同様にさつまいもも秋に収穫された後に寒風でさらし、干し芋として販売。甘味が特徴で昨年生産分は見事完売とか。先述の野菜以外にもヤーコンほうれん草プチヴェールなど、それぞれの農家が独自に栽培した作物が季節に応じて登場。これらは道の駅なるさわで購入可能です。毎年8月に行われる同村の収穫祭イベントでは人気のとうもろこしを中心に多くの農産物が並ぶのでお見逃しなく。他にも観光農園事業として、昨年より新種の夏イチゴ「カイサマー」の試験栽培も始まっています。夏の新たな観光の目玉になるか?楽しみですね。
 トマト・キュウリ・カリフラワー・ブロッコリー等いわゆる高原野菜の栽培が中心の富士河口湖町は、低農薬栽培に取り組み「甲斐のこだわり環境農作物」の認証を受けるなど、独自の付加価値作りを進めています。トロ芋の一種で、丸2年かけて収穫される濃厚な粘りの大石芋や直径が10aにもなり食感があわびにも似た同町オリジナル品種の白富士茸、激辛で知られるハバネロなどバラエティに富んだ作物が多いです。同地区を管轄するJA北富士が現在力を入れるのは、独自ブランドの河口湖レタス(写真:提供はJA北富士)。リーフレタスの一種で葉の大きさが全て同じになるのが特徴。お花を思わせる外見も面白いです。同町で獲れる野菜は4月中旬からオープンする河口湖北岸の物産館で扱っています。また地元スーパーでも、ハーブのキャラクター「ハービーちゃん」のシールが貼ってあれば河口湖産ですのでお探しあれ。 
 血管強化や血圧降下が期待されるルチンを豊富に含み、サラダなどに重宝されるそばの芽(写真)や地元の食卓に重宝される冬菜などを栽培するのは西桂町。遊休地を活用して作られた野菜を始め、地元農家が作る様々な野菜が同町の三ツ峠グリーンセンターに持ち込まれます。6〜10月の期間は毎週日曜日に朝市も開催しています。

  主力のとうもろこしを中心にほうれん草キャベツ・白菜・レタス等の高原野菜を生産する忍野村でも、収穫が始まる7月下旬よりJAみふじ忍野支所内の直売所が野菜の販売を本格的にスタートします。花の栽培に力を入れる農家もあるのでこちらも楽しめそう?
 最後に富士吉田市ですが、ここは作付面積の大半がお米。ミルキークイーンは金賞米としてお馴染みですね。市内で農産物の付加価値作りに取り組んでいる有志団体の一つ『みふじ農業研究会』によれば、寒さに強い寒じめほうれん草トマト青大豆を教えて頂きました。近郊農業の利点を生かし、「完熟」「獲りたて」を武器に地域への浸透を目指しています。道の駅富士吉田や地元スーパーでの販売はもちろん、例えば青大豆は大手納豆メーカー仙台屋の高級納豆『富士山』の原料としても出荷されています。
 
※(写真は河口湖ブランド『ハービーちゃん』)

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