お蕎麦屋さんで劇団による朗読会を開催
10周年を記念し毎月1回開催予定 〜富士河口湖町勝山 砂場〜

 去る4月22日、富士河口湖町勝山にある手打ちそばのお店・砂場にて、同店の味と朗読会を組み合わせた10周年記念企画が行われた。朗読を担当したのは東京都狛江市で活動する劇団グスタフの役者たち。劇団代表がここ砂場の常連であったことや、同劇団が東京で実施している朗読会に砂場の主人が感銘を受けたことが、今回の企画に結びついたのだと。
 初回の演目は同劇団の看板でもある「源氏物語の女たち」。光源氏を取り巻く藤壺の更衣、葵の上、六条の御息所の3名の女性の視点から、それぞれの胸のうちにある苦しみや焦燥感、恨み、劣等感などを、抑揚をつけた語り口で読みあげた。約30分の朗読会だったが、役者から伝わる緊張感が独自の空間を作り上げていた。終了後は、前菜9品、先付け3品、焼き物、天ぷら、そばといった同店の自慢の味に舌鼓を打つ参加者達。終わったばかりの朗読会を話題に料理を楽しんだ。
 今後も毎月1回、第4金曜日(5月は27日)にこの企画を実施していく。次回の朗読には太宰治の作品を考えているとか。参加料は食事代込みで1人3000円。
手打ちそば 砂場
山梨県富士河口湖町勝山2538-4 営業時間 10:30〜21:15 L.O
0555-72-3316(定休火曜)

 「更科」「やぶ」と並ぶ江戸三大蕎麦の一つ「砂場」。今月は、神奈川県秦野の本店で学んだ伝統の味を提供する富士河口湖町の『手打そば砂場』を紹介します。
 一番粉を用いた細めの麺が特徴。「蕎麦をたぐる」という表現のごとく、一気にすすり、のどごしで味わうのが江戸っ子流の食し方。のどを通り抜ける際の、鼻に抜けていく蕎麦やダシの香りを楽しむのだが、「今は噛んで食べてもいいですよ(笑)」とご主人。中には一口目を水で食し、蕎麦の風味を確認してからつゆを使う蕎麦好きもいるといいます。水にも恵まれた地域なので、蕎麦も自然と美味しくなる。あとは日々真剣に蕎麦と向き合うだけというのがご主人のスタンスだ。
 これからの季節は収穫された新蕎麦の粉も入ってくる。シンプルに「かけそば」「せいろ」でお蕎麦の味を楽しむのも良し。旬の素材とともに楽しむ「天せいろ」「姫様御膳」などはおすすめです。また、そろそろ七五三や忘新年会なども視野に入る季節。同店でも予算3000円〜対応しています。予約により特選素材のコースも用意可能。また一人1500円プラスで飲み放題も出来るとのこと。
手打そば  砂 場
山梨県富士河口湖町勝山2538-4 0555-72-3316
営業時間/10:30〜22:00(21:15LO)
火曜日定休

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